奥田瑛二の二女、安藤サクラが度「胸」見せる - 日本

奥田瑛二の二女、安藤サクラが度「胸」見せる

　俳優・奥田瑛二（５７）とエッセイスト・安藤和津（５９）夫妻の二女・安藤サクラ
（２１）が、奥田の監督第４作になる「風の外側」（来年正月公開）でスクリーンデビ
ューする。現在、女子学習院大４年生のサクラは、昨夏に初舞台を踏み女優としてスタ
ートを切ったばかり。クランクインの４日前に主演に突如抜てきされ、「迷ってる暇は
なかった」と映画の世界に飛び込んだ。メガホンを執る父のもとで、裸のシーンにも挑
戦。「全く抵抗なかったです」と度胸の良さも見せた。

　「風の外側」の主演には当初は別の女優が決まっていた。ところがクランクインの４
日前に急きょ降板。「父はそういうこと（娘の主演）はしたくなかったみたいですけど
、もう私しかいない、みたいな状況になってしまって。迷ってる暇もなく、『分かりま
した』って即答しました」

　これまでも脚本の細部の手直しを手伝ったりするなど奥田作品に間接的に携わってき
たが、今回は主演女優として正面から向き合った。「前から監督としての父は見ていた
けど、厳しかった。でもすごくいい監督だなって思いました。一言でも一瞬でも、監督
はすごくイメージが明確。理解しやすかったです」

　劇中では、サクラ演じる女子高生・真理子が押し倒されるシーンや、裸体をさらす場
面も出てくる。「すべてのシーンが、なくてはならないものだったので、全く抵抗はな
かったです。襲われるシーンは、監督が相手になって練習したこともありました」

　物心がつかないころから、女優になるつもりだった。「３歳くらいのころ、父の舞台
を見ていて、『ちゃくら（さくら）、あれになる』って言ったらしいんです。それも父
がやってるような主役がいい、みたいな生意気なことを」しかし、サクラはそんな気持
ちとは裏腹に「女優になりたい」という言葉を封じ込めていく。「『お父さんがそうい
うことやってるからそう言うんでしょ』って周りから言われるんじゃないかと過剰に意
識してしまって。家族にもやるわけないじゃないって」

　転機になったのは、高校２年の学芸会で「ムーランルージュ」の主役を務めたこと。
「それが楽しくて。（女優をやりたいと）家族に言いました、泣きながら（笑い）」サ
クラにしてみれば一世一代の告白だったが、家族の反応は至ってクール。「母は『やら
ないって言ったらどうしようって思ってたわ』、父は『おう』って（笑い）」

　今作では奥田監督自らもサクラの父親役で出演。和津さんも出演し、姉の桃子さん（
２５）は助監督として父を支えた。「（前作の）『長い散歩』までは映画家族の中に自
分が入れないような被害妄想があったんです。でも今回は監督がいて、母がいて、母と
私の間で姉がカチンコ切ってて。なんか不思議ですよね」

　役者としてスタートを切ったばかり。「今後、お父さんとラブシーンがあったらどう
する？」そう問いかけると、一瞬絶句。「もしあったら…気合を入れて頑張ります。こ
の体も父親からできたものですから」母似の笑顔が恥ずかしそうに笑っていた。

　◆安藤　サクラ（あんどう・さくら）本名はひらがなで「さくら」。１９８６年２月
１８日、東京都生まれ。２１歳。大学時代に劇団のワークショップで芝居を勉強し、昨
年８月に「ソフィストリー－詭弁」で初舞台。放送中のテレビ朝日系「女帝」にも第５
話から出演。１０月スタートのＮＨＫ時代劇「風の果て」にも出演が決まっている。名
前の由来は生まれた日が大雪で「桜吹雪のように雪が舞っていた」からとか。趣味はダ
ンス。１６２センチ。血液型Ａ。

　◆「風の外側」　オペラ歌手を目指す女子高校生・真理子（安藤サクラ）と、ふとし
た偶然から彼女のボディーガードを引き受けることになった青年（佐々木崇雄）。次第
にひかれ合う２人だが、青年は在日朝鮮人３世で民族の壁に悩む。お互いの好意とは裏
腹に溝が深まり、真理子も、合唱部での出来事で自暴自棄に。そして２人にとって運命
の日が訪れる…。

（2007年8月13日06時00分 スポーツ報知）


http://hochi.yomiuri.co.jp/feature/entertainment/cinema/news/20070813-OHT1T00038.htm

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