アクセルから竜に戻れない!?大人の事情でお蔵入りの - 特攝
By Rosalind
at 2010-05-19T19:01
at 2010-05-19T19:01
Table of Contents
5/2と5/9の二回に亘って、僕がシナリオを書いた『仮面ライダーW』が放送され
ました。
念願の『仮面ライダー』です。
今まで『ウルトラマンマックス』でウルトラシリーズの、『獣拳戦隊ゲキレンジャー
』で戦隊シリーズのシナリオを書かせてもらったのですが、こうなると仮面ライダーシ
リーズも是非とも参加したかった。なにせ、日本一のオタク劇作家を目指す身ですから
ね。『ウルトラ』、『戦隊』、『ライダー』と、昭和から続く特撮テレビシリーズのど
れもに関われたというのは嬉しい限りです。
声をかけてくれたのは、東映の塚田英明プロデューサーです。
彼とは雑誌の対談が縁で知り合いました。僕が、彼がプロデュースした『特捜戦隊デ
カレンジャー』のファンで、それを新感線のパンフレットに書いたところ、演劇ライタ
ー兼特撮雑誌のライターをしている方がそれを見て、特撮雑誌で対談をセッティングし
てくれたのです。
『デカレンジャー』は子供番組ながら過去の刑事ドラマへのオマージュもあり、非常に
面白かったのですね。自分にもシナリオを書かせてくれと直訴したのですが、スケジュ
ールの関係で間に合わなかったのです。ただ、それが縁で、彼の次のプロデュース作品
、『獣拳戦隊ゲキレンジャー』で声をかけてくれたのです。
「次は『ライダー』も是非」とお願いしていたところ、「いよいよやることになりまし
た」と連絡を受けたのが『仮面ライダーW』でした。
最初に企画書を見せてもらった時は「刑事の次は探偵か」と、ちょっと呆れました。
そんなに趣味性強くていいのか、と。でも、そんなことを言ったら新感線なんか趣味の
固まりですからね。やっぱり自分が面白いと信じられるものをやるのが一番です。独り
よがりにならなければ、その気持ちは必ずお客さんにも通じるはずです。
実際に、『W』は初期のシナリオの段階から、面白かった。
三条陸さんという力のある書き手とシナリオにこだわる塚田さんのコンビが力を発揮
していました。
仕事の都合上、シナリオが書けるのは今年の二月頃だというのは、前からわかってい
ました。単発のゲストライターなので、本当はドラマが動き出す前の前半で書けた方が
気が楽だったのですが仕方がない。シリーズも後半戦での参加になりました。
さて、どんな話を書くか。
放送が始まる前に企画書を見せてもらった時からずっと、頭の端っこでアイディアを
考えていたのですが、結局打合せの日まで具体的なものはありませんでした。
まあ、過去の経験から、打合せの席で話をしながらひらめくことが多いので、なんと
かなるだろうと思ってはいたのですが。
馬鹿話をしながらまず思いついたのは、二号ライダーが主役の話でした。
今回、二人目のライダー、仮面ライダーアクセルというのは、ライダー自身がバイク
に変身するのですね。発表された時に「ライダーがライドされてどうする」と、ネット
などでもツッコミが入ったのですが、これはなかなか衝撃的です。
このアクセルに変身するのは、両親と妹を怪物に殺されて復讐を誓う照井竜という若
者で、結構ハードな設定なのですが、それがバイクに変わるというギャップが面白い。
で、たとえば敵の攻撃により、バイク形態から戻れなくなったらどうだろうと。普段
シリアスな性格な分だけ、こういう時は困るだろう。
例えばそこに通りがかったスケバンの女子高生が、何かの事情でこのバイクに乗っち
ゃう。(対立する不良とケンカして逃げるためとかの理由で)照井としては、自分がラ
イダーであることは明かせないので、仕方なく普通のバイクとして振る舞う。スケバン
はこのバイクが気に入りドンドン暴走族仕様にしていく。排気管のばして竹槍にしたり
、ごてごてペインティングしたり。
最初はいやがってた照井も、スケバンの不器用だがそれなりに筋の通った生き方に共
感して友情が芽生えたりしてくる。
主人公達が探しに来るんだが、あまりに変わった自分の姿がみっともなくて照井とし
ては正体が明かせない。でも仲間が気づいて、その暴走族仕様になったライダーバイク
に話しかける。
「もしかして照井?」
「・・・違います」
「喋るバイクが他にいるかよ!」
てなわけでバレて、なんとか人間体に戻る。
最後はスケバンに敵対する暴走族が実は怪物で、それに捕らわれたスケバンを助ける
ためにアクセルが活躍してめでたしめでたし、みたいなプロットが一気にできたわけで
す。
こりゃドタバタ回としては結構いいぞと思い、「どうでしょ」とプロデューサー陣に
聞くと、塚田さん「うーん」と顔をしかめて「アクセルのバイク、実機がないんですよ
ねえ」。
変身したあとのバイク形態はすべてCGで処理されて、本物のバイクはないということ
なのです。
これだけの長さのドラマ、バイクを全部CGでやるには、予算が足りない。
極めて大人の事情で、あえなく没になってしまいました。
実際に書き上げた『Yの悲劇』というシナリオも気に入ってはいるのですが、いまだ
にこのバイク話には未練があります。
主人公が人間からバイクになるというのが大前提の、特殊なシチェーションでのアイ
ディアですので、他に転用できないのが残念です。
因為沒有真正的摩托車
作廢的劇本XD
--
ました。
念願の『仮面ライダー』です。
今まで『ウルトラマンマックス』でウルトラシリーズの、『獣拳戦隊ゲキレンジャー
』で戦隊シリーズのシナリオを書かせてもらったのですが、こうなると仮面ライダーシ
リーズも是非とも参加したかった。なにせ、日本一のオタク劇作家を目指す身ですから
ね。『ウルトラ』、『戦隊』、『ライダー』と、昭和から続く特撮テレビシリーズのど
れもに関われたというのは嬉しい限りです。
声をかけてくれたのは、東映の塚田英明プロデューサーです。
彼とは雑誌の対談が縁で知り合いました。僕が、彼がプロデュースした『特捜戦隊デ
カレンジャー』のファンで、それを新感線のパンフレットに書いたところ、演劇ライタ
ー兼特撮雑誌のライターをしている方がそれを見て、特撮雑誌で対談をセッティングし
てくれたのです。
『デカレンジャー』は子供番組ながら過去の刑事ドラマへのオマージュもあり、非常に
面白かったのですね。自分にもシナリオを書かせてくれと直訴したのですが、スケジュ
ールの関係で間に合わなかったのです。ただ、それが縁で、彼の次のプロデュース作品
、『獣拳戦隊ゲキレンジャー』で声をかけてくれたのです。
「次は『ライダー』も是非」とお願いしていたところ、「いよいよやることになりまし
た」と連絡を受けたのが『仮面ライダーW』でした。
最初に企画書を見せてもらった時は「刑事の次は探偵か」と、ちょっと呆れました。
そんなに趣味性強くていいのか、と。でも、そんなことを言ったら新感線なんか趣味の
固まりですからね。やっぱり自分が面白いと信じられるものをやるのが一番です。独り
よがりにならなければ、その気持ちは必ずお客さんにも通じるはずです。
実際に、『W』は初期のシナリオの段階から、面白かった。
三条陸さんという力のある書き手とシナリオにこだわる塚田さんのコンビが力を発揮
していました。
仕事の都合上、シナリオが書けるのは今年の二月頃だというのは、前からわかってい
ました。単発のゲストライターなので、本当はドラマが動き出す前の前半で書けた方が
気が楽だったのですが仕方がない。シリーズも後半戦での参加になりました。
さて、どんな話を書くか。
放送が始まる前に企画書を見せてもらった時からずっと、頭の端っこでアイディアを
考えていたのですが、結局打合せの日まで具体的なものはありませんでした。
まあ、過去の経験から、打合せの席で話をしながらひらめくことが多いので、なんと
かなるだろうと思ってはいたのですが。
馬鹿話をしながらまず思いついたのは、二号ライダーが主役の話でした。
今回、二人目のライダー、仮面ライダーアクセルというのは、ライダー自身がバイク
に変身するのですね。発表された時に「ライダーがライドされてどうする」と、ネット
などでもツッコミが入ったのですが、これはなかなか衝撃的です。
このアクセルに変身するのは、両親と妹を怪物に殺されて復讐を誓う照井竜という若
者で、結構ハードな設定なのですが、それがバイクに変わるというギャップが面白い。
で、たとえば敵の攻撃により、バイク形態から戻れなくなったらどうだろうと。普段
シリアスな性格な分だけ、こういう時は困るだろう。
例えばそこに通りがかったスケバンの女子高生が、何かの事情でこのバイクに乗っち
ゃう。(対立する不良とケンカして逃げるためとかの理由で)照井としては、自分がラ
イダーであることは明かせないので、仕方なく普通のバイクとして振る舞う。スケバン
はこのバイクが気に入りドンドン暴走族仕様にしていく。排気管のばして竹槍にしたり
、ごてごてペインティングしたり。
最初はいやがってた照井も、スケバンの不器用だがそれなりに筋の通った生き方に共
感して友情が芽生えたりしてくる。
主人公達が探しに来るんだが、あまりに変わった自分の姿がみっともなくて照井とし
ては正体が明かせない。でも仲間が気づいて、その暴走族仕様になったライダーバイク
に話しかける。
「もしかして照井?」
「・・・違います」
「喋るバイクが他にいるかよ!」
てなわけでバレて、なんとか人間体に戻る。
最後はスケバンに敵対する暴走族が実は怪物で、それに捕らわれたスケバンを助ける
ためにアクセルが活躍してめでたしめでたし、みたいなプロットが一気にできたわけで
す。
こりゃドタバタ回としては結構いいぞと思い、「どうでしょ」とプロデューサー陣に
聞くと、塚田さん「うーん」と顔をしかめて「アクセルのバイク、実機がないんですよ
ねえ」。
変身したあとのバイク形態はすべてCGで処理されて、本物のバイクはないということ
なのです。
これだけの長さのドラマ、バイクを全部CGでやるには、予算が足りない。
極めて大人の事情で、あえなく没になってしまいました。
実際に書き上げた『Yの悲劇』というシナリオも気に入ってはいるのですが、いまだ
にこのバイク話には未練があります。
主人公が人間からバイクになるというのが大前提の、特殊なシチェーションでのアイ
ディアですので、他に転用できないのが残念です。
因為沒有真正的摩托車
作廢的劇本XD
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By Damian
at 2010-05-22T16:14
at 2010-05-22T16:14
By Linda
at 2010-05-25T03:34
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at 2010-05-17T14:29
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