山村浩二監督「アニメは自分の精神を映す鏡」 - 日本

山村浩二監督「アニメは自分の精神を映す鏡」

　東京・シネカノン有楽町２丁目で公開中のアニメ「カフカ　田舎医者」でオタワ国際
アニメ映画際グランプリを受賞し、世界４大アニメ映画祭をすべて制覇した山村浩二監
督（４３）が、スポーツ報知のインタビューに応じた。

　「頭山」でアヌシー、ザグレブ、広島の３大アニメ映画祭でグランプリを受賞したが
今回、４冠を達成。「最初に『頭山』で行った映画祭がオタワだった。上映後も質問が
集中して手ごたえはあった」と山村監督。今回のカフカは２０代から温めていた企画。
「ある種のユーモアや鋭く現実をとらえている作品」と話す。

　一枚一枚、絵を描いていく地道な作業は「編み物のよう」だという。今回の「カフカ
　田舎医者」も１年半をかけて２１分の作品に仕上げた。監督にとってアニメは「自分
の精神を映す鏡」。すっかり短編アニメ界の第一人者だが、「長編、短編とジャンルは
あるが、作りたいものを作ったら今回２１分になった。時間にしばられたくない」と言
い切る。実写の短編と違い「アニメは時間を創造する。そんな特性がある」とアニメー
ションの持つ魅力を語った。

　今回は「カフカ─」のほかに「頭山」「年をとった鰐」も同時上映。自分が生み出し
た大事な作品。「最近の自分の流れを知ってもらえればうれしい」と話している。


（2007年11月24日06時00分 スポーツ報知）

http://hochi.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20071124-OHT1T00031.htm

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