日刊電影石原裕次郎賞-武士の一分 - 日本

By Puput
at 2007-12-05T11:17
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「武士の一分」が石原裕次郎賞/映画大賞
第20回日刊スポーツ映画大賞・石原裕次郎賞(日刊スポーツ新聞社主催、石原裕次
郎記念館協賛)が4日、決定。石原裕次郎賞に選出されたのは公開から1年たってもま
だ鮮烈な印象を残す「武士の一分」だ。山田洋次監督(76)の作品の同賞受賞は、9
6年「学校2」に続き2度目。裕次郎さんの名前が付いた賞に、日本映画の現状を重ね
た感慨を持っている。助演男優賞も同映画の笹野高史(59)が受賞。主演男優賞の木
村拓哉と合わせて、「武士の一分」は3冠を獲得した。
作品賞でも監督賞でもなく、石原裕次郎賞。映画にとって幸福だったという時代に生
きたスターの名前を冠した賞。丁寧に作って、大きなスクリーンで見てほしいというコ
ンセプトもあった「武士-」。受賞は喜びだけではない。こだわってきた映画作りの手
法が簡略化されていく映画界の現状を憂う気持ちも重ねた。
「裕次郎という人は、撮影所を知っている人です。撮影所がない今、人材育成の問題
があるし、スタッフの身分は本当に不安定。それに最近は予算を削るために、撮影から
編集、ダビングまで、全部デジタルの世界になっている。観客もDVDをレンタルして
見る。映画がモニターの中だけで終わって、矮小(わいしょう)化している。裕次郎さ
んに、今の日本映画の現状にどんな感想を持つのか聞いてみたい。良くないねという思
いを共有したい」。
一分とはメンツ、どうしても譲れないこと。山田監督の一分は何かと聞いてみると「
おれが観客だったら、こんな映画を見たいという映画を作ること。観客だったらこんな
映画は見たくないという映画は絶対に作らない、ってことさ」。余計なものをそぎ落と
した一分。シンプルなことが、映画の現場から失われつつあるのかもしれない。
藤沢周平作品には映画化したいものがまだある。今度は武士ではなく、江戸の長屋に
住む職人を主人公にした作品だ。親に捨てられた子を引き取った夫婦の物語をかいつま
んで語ってくれたが、それだけで映画館で見たい気持ちになった。スクリーンで見たい
作品を作り続ける-。山田監督の一分だ。【小林千穂】
[2007年12月5日8時44分 紙面から]
http://www.nikkansports.com/entertainment/cinema/p-et-tp1-20071205-291546.html
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