監督名「マキノ雅彦」で次郎長撮る - 日本

監督名「マキノ雅彦」で次郎長撮る

http://www.excite.co.jp/News/entertainment/20070925061241/Sponichi_kfuln2007092
5006002.html


　俳優の津川雅彦（６７）が「マキノ雅彦」の監督名で「次郎長三国志」に挑むことが
決まった。おじの故マキノ雅弘監督の代表作を４２年ぶりにスクリーンに復活させるも
ので、「わっしょいわっしょいとお祭り騒ぎで撮りたい」と意欲満々。清水次郎長に
中井貴一（４６）、恋女房のお蝶に鈴木京香（３９）が配役されたほか、オールスター
キャストが競演する。

　懐かしの次郎長一家が帰ってくる。「次郎長三国志」は昨年９６歳で亡くなった直木
賞作家、村上元三氏の小説を基に、マキノ雅弘監督（１９９３年没、享年８５）が５２
年から５４年まで東宝で９本、６３年から６５年まで東映で４本をシリーズ化させた大
ヒット娯楽映画だ。

　平成によみがえらせるのが津川。雅弘監督のおいで、村上氏が後援会長を務めていた
縁もあって思い入れもたっぷりにメガホンを取る。「寝ずの番」（０６年）で鮮烈な監
督デビューを飾り、これが第２弾。「生前、先生（雅弘監督）にマキノ姓を名乗ってい
いですかとお願いしたら、涙ながらに許してくれた。その時は“次郎長”の話はしなか
ったが、ご恩返しというか、教えていただいたことのすべてをこの作品に注ぎ込み、集
大成にしたい」と語った。

　脚本はＮＨＫ大河ドラマ「風林火山」などを手掛ける大森寿美男氏（４０）が担当。
次郎長を慕って集まってくる子分たちのエピソードや出入りなどを笑いや踊り、そして
派手な立ち回りに包んで、映画のだいご味もふんだんに描いていく。

　俳優陣も豪華。東宝版では小堀明男、東映版では鶴田浩二が演じた次郎長を中井、「
大政」に岸部一徳（６０）、「法印の大五郎」に笹野高史（５９）、「森の石松」に温
水洋一（４３）とにぎやかなメンバーが銀幕を彩り、宇崎竜童（６１）が音楽を手掛け
る。

　津川は「次郎長を知らない人たちにも、やっぱり時代劇って面白いじゃないかって思
ってもらえる映画にしたい。もういっぺん時代劇ブームをつくりたい」と意気込んでい
る。１０月１日にクランクインし、来秋に角川映画の配給で公開される。

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